ラスタファーライの文化人類学

公開日 : 2017年04月20日
最終更新 :
筆者 : OKAMAI
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今日は"レゲエという実践 ラスタファーライの文化人類学"という新書の紹介です。

ジャマイカに来たことがある人なら街を見てるとドレッドの人や、頭にターバンを巻いている人を常に目にすることでしょう。

もちろんただおしゃれでやっている人もいますが、"ラスタファーライ"という生き方を実践する方々に興味も湧くことでしょう。

もともとは奴隷としてアフリカから連れてこられた人々で今のジャマイカがあります。

スペイン人がジャマイカを見つける前に住んでいたアラワクインディアンは彼らの持ち込んだ疫病で絶滅してしまったため、労働できる人々が必要だったから。

強制労働させられ、ひどい扱いをされていた彼らはいつか故郷のアフリカに帰る日を夢見ました。

そして当時アメリカ在住、ジャマイカ出身、黒人民族主義の指導者マーカスガーベィの予言の元、唯一アフリカで植民地化されていないエチオピアのハイレ セラシエ皇帝の即位された年こそが自分たちを開放してくれる時だと。

自然のままの髪型ドレッド、ベジタリアンであり、マリファナを神の草として用い、口から出る言葉はつねに前向き。

悪いシステムには立ち向かい戦う強い信念を持つ彼らの思想はジャマイカの音楽"レゲエ"の歌詞にもつねに反映してます。

この本の作者の神本さんもレゲエを通じてラスタ思想と出会い、京都大学生時代の2001年から何度もジャマイカに足を運び、ラスタのコミューンで生活をし、研究してきたことをまとめた1冊です。

日本にもラスタ精神をもつ人が多く彼らのインタビューも載っていて、その人独自の考え方も見れる1冊です。

京都大学学術出版会 より3900円(税別)にて発売中

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