ムンバイで活躍する日本人

公開日 : 2012年01月16日
最終更新 :
筆者 : 鳥巣 悠

ムンバイで暮らす日本人の数は年々増えているようで、現在は約600名の日本人が住んでいるそうです。

企業の駐在員として来ている方、留学で来ている方など目的は様々かと思いますが、

その中で「ぜひこの人を知ってほしい!」という方がいますので、この場を借りて

紹介させていただきます。

山本智美さんは現在ムンバイに暮らすこと5年目。山口県の出身である山本さんは、

山口や九州などで買い付けした着物や帯を使い、ここインドで「Saison Japonaise」という

ブランドの鞄を製造・販売しています。

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ムンバイへ来る前は、ロンドンで計7年、フランスに計1年半住んでいた経験もある山本さん。

インドに初めて来たのは15年ほど前で、その時からインドの魅力にすっかりハマッてしまったそう。

いつかインドに住みたい...!と思っていたところ、イギリス人のご主人のインド駐在の話が決まり、

ムンバイへ引っ越してきたのが2007年。

そこで生活する中で、「イギリスやフランスでは日本の雑貨が売られているのに、

インドには日本の物が無い!」という点にビジネスチャンスを見出したとのこと。

以前ロンドンでデザインの勉強をしていたことを生かして、インド人やインドに住む外国人向けに

鞄を作ることを思いつき、製造先を見つけるべく1人でムンバイのマーケットや路地を

探しまわったというから驚きです...。

「ビジネスを始めた当初はムンバイで製造を行っていたのですが、そこは縫製もスピードも

イマイチでした...。その後デリーでより質の良い鞄を作れる工場を見つけたのですが、

そこで作れることが決まったことは何よりも嬉しかったです!」とのこと。

現在は20名ほどのスタッフが製造を担当し、山本さん自身も年に4~5回デリーまで行って

製作、デザインを手がけているそうです。

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1つの帯で3個~6個、着物は元の柄によって3個~12個の鞄が出来上がるそう。

日本人にはシンプルな絞りなどのもの、外国の方には細かくて鮮やかな柄

(大正から昭和にかけて流行した銘仙など)が売れ筋だそうです。

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山本さん一番のこだわりは、この繊細なフレーム。裏地もそれぞれメインの柄に合わせてあって、

商品によってはお揃いの小さな鏡も付いています。こういう細かいこだわり、

女子にはたまらないですよね!

「Saison Japonaise」の商品は、Taj ホテル内にあるkhazanaというTaj ホテル直営店で販売されており、

現在はデリー(Taj Mahal, Taj Palace)、ムンバイ(Taj Lands End)、ハイデラバード

(Taj Falaknuma Palace,Taj Krishna)、チェンナイ(Taj Coromandel) にある6店舗の

Khazanaで購入できます。

「今後はインターネット上で注文が出来るようにしたいのと、アジア・中東・ロシアなどにも

同商品を展開していきたいです。」と、今後の展望についても語っていただきました。

今後、「Saison Japonaise」の商品が世界中の人に知られ、愛されることを期待しています...!

「Saison Japonaise」のサイト Saison Japonaise

※現在、店舗はインド国内のみですが、メールでも注文可能とのことです。

商品に関するお問い合わせは【tomomi@saisonjaponaise.com】まで。

※2月末ごろ、ムンバイで「Saison Japonaise」のバザーを開催されるそうです。

詳細については私または上記のアドレスまでご連絡いただければお伝えいたします。

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